トラウマ文学館

トラウマ文学館

編:頭木弘樹

 

 

以前「絶望図書館」を読んで、自分では選ばない作品に出会えたので、同じ編者のこちらの本を。

 

最初に収録されている「はじめての家族旅行」は、こんな漫画が昔の『りぼん』に載っていたのか!?という衝撃。

子どもの頃にこれを読んでいたら、怖くて旅行に行かれなくなるかもしれない(笑)

年代的に、ちびまる子ちゃんが読んでいた頃の『りぼん』かなぁ。

 

 

フィリップ・K・ディックの「なりかわり」もぞくぞくした。

感情移入もできないまま、どっちが正解なの?と思いながら一気に読み進めてしまう。

「電気羊〜」は結局まだちゃんと読んでいないけど、、ガッツリSFにはまだ踏み出せないから、短編集から入ってみようかな(「トータル・リコール」おもしろそう!)。

 

フラナリー・オコナーの「田舎の善人」は、ちょうど少し前にオコナー全集を読んだため読まなかったが、確かに絶望とトラウマかも。

 

原民喜の「気絶人形」は短いけれど世界観があって興味深かった。他の作品も読んでみようかな。

原さんの作品は青空文庫にたくさん入ってるのを発見。

 

 

今回は2作品ほど、読む気が失せて飛ばしてしまった作品もあった。でもアンソロジーだと罪悪感なく、食べたいものだけ食べられるビュッフェ感があって、気楽だ。