久々のポール・オースター。
人生を諦めかけた60歳の主人公が、さまざまな人との出会いによって環境や考え方に変化が生まれていくストーリー。
ポール・オースターは純文学的な扱いをされるけれど、この作品はかなりコメディタッチが多くて、楽しかった。
でもやっぱりちょっと比喩表現が多くて読みにくい、、、昔もそう思った気がするけれど、今回も同じくだった。
文章の中でダッシュで挟み込む―例えばこんなふうに―を乱用されると、思考が途切れる感じがして辛かった。
もちろんフィクションではあるのだけど、やはり人生において「誰と出会うか」というのは重要だな、と思った作品。
登場人物は共感はしにくい境遇だけど、みんなそれぞれの魅力があった。
自分が歳を重ねてからも、色々な話ができる友人が居るといいな。