2024-01-01から1年間の記事一覧

ずっとお城で暮らしてる

ずっとお城で暮らしてる 著:シャーリィ・ジャクスン 本屋さんで見かけ、タイトルと装丁に惹かれて。 久々に「他の作品も読みたい!」と思う作家さんだった。 やはりどうしてもアメリカ文学が好きらしい。 ストーリーは、一家惨殺が起こった屋敷で暮らす姉妹…

格闘する者に⚪︎

格闘する者に⚪︎ 著:三浦しをん 大好きな三浦さんのデビュー作。 自身の就職活動をベースに描かれた物語で、同じく出版社を受けた身としては面白かった。 各出版社の雰囲気だったり、退廃的な大学生の様子だったり、現実的でもあり、空想的でもある感じが良…

こいぬとこねこのおかしな話

こいぬとこねこのおかしな話 著:ヨゼフ・チャペック 作者が、劇作家のカレル・チャペックのお兄さんとは!読み始めてから知った。 チェコの子どもたちの定番のような児童書とのことで、こいぬとこねこが人間の世界でユーモラスに暮らすようすを描いている。…

シャクルトンの大漂流

シャクルトンの大漂流 著:ウィリアム・グリル 大判の絵本。 北欧っぽい色鉛筆で描かれたタッチが優しく、色合いも綺麗で素敵。 内容は、20世紀初頭に南極横断に挑んだシャクルトンたちの物語。 結果を言ってしまえば、南極横断は失敗する。 でも南極大陸で…

東京藝大物語

東京藝大物語著:茂木健一郎東京藝術大学で5年間非常勤講師を勤めた茂木氏による、フィクションでありノンフィクションである小説。東京藝大のユニークな学生たちや、アートへの向き合い方、困難な入試、社会に飛び立つ前の卒業制作。登場人物が実在するかど…

二番目の悪者

二番目の悪者著:林 木林装丁やイラストが素敵で、期待ワクワクで読んだ。が、内容が説教くさくて苦手であった。。。小学生向けの絵本や児童書で、そこに教訓を入れるにしても、それが直接的過ぎる。ストーリー的には、「自分が一番」と思っているワガママな…

色彩の息子

色彩の息子 著:山田詠美 色にまつわる12編の短編集。 素敵なコンセプトだったけど、ストーリー的にはそこまで好みではなかった。 基本的に男女の少しドロドロとした展開が多くて、エロティックな描写が多い。 山田さんの、直接的ではないのに”そう”としか感…

あのね 子どものつぶやき

あのね 子どものつぶやき 編:朝日新聞出版 朝日新聞生活面のコラムに掲載された子どものつぶやきを集めた1冊。 本当に一言ずつなので、一気に読んでしまった。 クスッと笑えるものだったり、ちょっと辛辣だったり、 その考え方はなかった!と思うものだっ…

グリーンピースの秘密

グリーンピースの秘密 著:小川糸 作家の小川糸さんのベルリンでの生活日記。 本当に個人的な日記のようで、日常のこと、その日の気分が脈略もなくつらつらと書かれていて、面白い。 小川さんは料理が好きとのことで、料理や食材の描写が素敵。 そしてやはり…

知られざる皇室外交

知られざる皇室外交 著:西川恵 これも好きなブロガーさんが読んだと聞いて。 私は皇室に対して、とても大きな思い入れがある訳ではない。 それでも昔、小学生の時のとあるイベントで皇后さまをお見かけした際は、その柔らかな物腰の中にある、樫の木のよう…

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして

わたしたちは銀のフォークと薬を手にして 著:島本理生 グルメが描かれる小説が好きで、思わず手に取った1冊。 でも食事の描写というより、食事を取り巻く人間模様が描かれていて、とても良かった。 一緒に何を食べる関係性なのか、どんな時に何を食べたくな…

一寸先の闇

一寸先の闇 澤村伊智 怪談掌編集 著:澤村伊智 SNSで見かけて気になった一冊。 ちょっと不気味なショートストーリーが詰まった本だった。 澤村さんの作品は「ホラーエンタテインメント」と評されているようで、どれもサクッと読めた。 (小学生向けに発行さ…