プリンセスメゾン

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著:池辺 葵

 

 

前からアプリでチラッと読んだことのあった漫画。

完結していたので、改めてじっくり読んでみた。

 

池辺さんの漫画は独特の空気が流れていて、読むと違う世界に引き込まれるよう。

セリフは極端に少ないし、背景の描き込みもそこまで多くないけれど、その細い線の一本一本に意思や迷いや喜びや悲しみが詰まっていて、魅力的。

 

本当はちゃんと買って手元に置いておきたい。

 

この漫画は、家を買う目標を持った女性とそれを取り巻く人々の話。

 

家を買うとは。人生とは。

当たり前だけれど、一人ひとりに人生があるよな、と考えさせられる。

 

 

お気に入りのセリフを一つ。

人のことを羨んで卑屈になっていた友人に向けての一言。

 

 

「羨んでいたって

 その人の幸福を

 願うことはできます」

 

 

 

 

確かに、とちょっと気が楽になった。

そうだな。羨んでも、それが憎しみにさえならなければ良いな、と思えた。